DYSMANTLEレビュー:世界が終わると、島じゅうがホームセンターになる
バールと、妙に役立つ台所。そして、いずれ壊したくなる物で埋まった島。
Zombie Defence Editorial Team ·
公式資料とゲームプレイ画像に基づくレビューです。
文明の終わりに対するDYSMANTLEの答えは、笑ってしまうほど格好がつかない。生活がよくなるまで庭の家具を殴ればいいのだ。島には危険な怪物や不気味な廃墟がある。けれど本当の誘惑は、放置された物の山が何に生まれ変わるかを想像することにある。
うまいのは、解体が景色の見方まで変えるところ。以前は通り過ぎた建物も、道具が強くなって中身を利用できるようになると、再び魅力的になる。それが楽しい夜に思えるなら、このアクションRPGは好みに合うはず。無給の片付け仕事に思えるなら、その直感も大事にしたい。

最高の強化は、島の見え方を変える
基本の流れはとても明快だ。資材を集め、装備を強化し、それまで歯が立たなかった物や場所に手を伸ばす。武器、道具、服、装飾品は長く役立つ投資になる。使い捨ての生活必需品をひたすら補充するより、主人公のできることを増やしていく作りだ。
10tonsは、適切な装備があれば99%を超えるオブジェクトを破壊できるとうたっている。大事なのは「適切な装備」の部分。最初の道具が万能な許可証になるわけではない。今何を壊すかと同じくらい、何を後回しにするかの判断が効いてくる。
そこで具体的な投資の選択が生まれる。新しい種類の物を利用できる道具を強化するか、苦戦中の敵にすぐ効く装備へ回すか。前者は将来の選択肢を広げ、後者は目の前で再開発計画に反対している怪物を黙らせる助けになる。

家具より先に、通り道を片付けよう
強化した装備の実力を試す相手は戦闘で現れる。アクションの中心は近接戦で、遠距離武器や投てきアイテムが選択肢を加える。混み合った通りをすべて挑戦状と受け取るより、迫る敵を観察し、退路を残す習慣のほうが役に立つ。
まともな遠征には目的がある。次の役立つ場所まで進み、道をふさぐ敵を倒し、残りの戦いに手間をかける価値があるか考える。装備を強化するために引き返すのは、想定された攻略の一部だ。英雄になる試験に落ちたわけではない。
序盤は焚き火で休むと怪物が戻ることがあるが、同じ道を永遠に掃除する必要はない。リンクタワーの送信機で地域内の怪物の再出現を止められる。地域の奪還に意味が生まれ、支配を固めるために投資すれば、後の用事で戦う回数を減らせる。

夕食もキャラクター育成になる
食事はDYSMANTLEの特に賢い設計だ。料理のレシピは能力値や能力に永続的な改善を与え、空腹で死ぬことはない。だから料理は、もっと面白いことの途中で鳴り出す警報ではなく、主人公を強くするための機会になる。
釣りや農業も、物資探しや狩りと並んで成長につながる。出発前に、本当に完成させたい料理を一つ選んでおこう。次に拾う食材に用途が生まれる。老後まで持っていくつもりらしい、謎の野菜コレクションが増えるだけではなくなる。
何をすれば充実したプレイ時間になるかも変わる。難しい道をいったん離れ、料理や装備の完成に向けて動いてもいい。長所はその柔軟さ。一方で食材集めまで、すべて埋めなければ落ち着かないチェックリストにしてしまう危険もある。

買い物リストの向こうに世界がある
島は手作りで、町や自然の中に、見慣れた残骸よりも古い謎が潜んでいる。資材探しの途中に奇妙な場所が現れると、探索はぐっと面白くなる。そこに何があるかだけでなく、そもそもなぜ存在するのかが気になってくる。
墓所は旅にパズルと珍しい素材を持ち込む。解体作業をひと回りした後には、意識を切り替えるいい機会だ。空間を眺め、障害の仕組みを理解してから行動する。次の強化に必要な物より、ときには好奇心を優先するほうが、この世界は生きてくる。
ただし、広い自由と最初から何でもできることは別だ。どこで有益に進めるかは、装備と進行状況に左右される。この構造は発見に意味を持たせるが、完全に自由なサバイバル・サンドボックスを求める人には、何度も「また後で」と言われる窮屈さもある。

すべての物が宿題になったとき、作業感が始まる
強い道具を手に入れる喜びを生む同じ仕組みが、次の必要資材数をうんざりするものにも変える。数字が大きくなっただけでは、新しい判断は生まれない。部屋を必ず空にすると決めると、強化したかった理由である探索を、解体作業が食い尽くしかねない。
集める前に目標を決め、達成したら切り上げよう。強化画面ではアイテムを追跡でき、遠出を必要な範囲に収めやすい。廃ガソリンスタンドに対して、まだ残っている備品のすべてを棚卸しする義理まで背負う必要はないのだ。
画面は物や目的地を見分ける助けになるが、混雑した場面では敵、背景、インベントリ情報を同時に読み取る必要がある。心地よく少しずつ進めるためのゲームであり、瞬時に状況がわかる途切れないアクションを求めるときの、最も見通しのよい選択とは限らない。

遊びたい形に合わせて版を選ぶ
Steam版はWindowsとmacOSに対応し、コントローラーを全面的にサポートする。PCの協力プレイでは二人が一つの画面を共有する。画面分割ではないので、島の反対側へ別々に向かうより、一緒に探索するつもりの二人に合う。
Steam Remote Play Togetherを使えば、そのローカルセッションを離れた相手へ配信できる。ただし、専用のオンラインマルチプレイになるわけではない。普段オンラインで集まる仲間にとって、この違いは全員が支払ってから知る技術的な注釈ではなく、購入前の判断材料だ。
Android版は別売りの有料版で、シングルプレイとオフライン対応、アプリ内購入ありと案内されている。持ち歩くソロの冒険ならこちら。同じ画面で遊ぶ相手が重要ならPCを選びたい。掲載したPC画像は、モバイルの操作や表示が同一だと約束するものではない。
Underworld、Doomsday、Pets & Dungeonsは別売りの拡張だ。資材集めの仕事を買い足す前に、本編の島から始めよう。開発は2024年にメンテナンス段階へ移り、その後も保守更新が行われた。今後も拡張が続くと期待するより、すでにある内容で価値を判断したい。
長所
- 道具を強化すると、見慣れた場所にも新しい用途が生まれる。
- 料理の永続ボーナスが農業や釣りの目的になる。
- 手作りの島で、物資集めとパズル、発見を楽しめる。
- PCの同一画面協力プレイは、一緒に探索したい二人に合う。
注意点
- 繰り返す資材集めが冒険を圧迫することがある。
- 進行上の制限により、装備を整えてからの再訪が必要。
- PCのRemote Playはローカル協力プレイの配信で、専用オンラインモードではない。
- Androidは別売りのソロ向け版。拡張も追加購入となる。
おすすめのプレイヤー
- クラフトの着実な進歩と、目的を持ったマップ探索が好きな人向け。
- 空腹の管理を面倒に感じる人にも選びやすい。
- 戦闘の奥深さが最優先の人や、オンラインで別行動したい人には向きにくい。
総評
DYSMANTLEを勧められる理由は、道具、探索、永続的な強化の結び付きにある。島そのものが資材集めに目的を与え、料理のおかげで静かな寄り道にも価値が生まれる。少しずつできることが増える過程を楽しめて、すべての戦闘に戦術的な驚きを求めない人に向いている。
まずは本編を買い、序盤の資材集めを長い旅との相性確認に使うといい。あと一つ壊したくて仕方がないなら、楽しみはたっぷりある。もう義務に感じるなら、マップを追加購入しても、遊びの根本との相性までは変わらない。
PC版本編
レビュー評価: 8.3 / 10
- 戦闘
- 7.9 / 10
- 成長要素
- 8.8 / 10
- 使いやすさ
- 8.0 / 10
- 価格に見合う内容
- 8.3 / 10
SteamのWindows・macOS版。ソロと、一つの画面を共有する二人用ローカル協力プレイに対応。
Steam Remote Play Togetherはローカルセッションを配信する仕組み。専用オンラインマルチプレイは非搭載。
Underworld、Doomsday、Pets & Dungeonsは別売りの有料拡張。
Android版
レビュー評価: 8.3 / 10
- 戦闘
- 7.9 / 10
- 成長要素
- 8.8 / 10
- 使いやすさ
- 8.0 / 10
- 価格に見合う内容
- 8.3 / 10
Google Playの別売り有料版。シングルプレイ、オフライン対応、アプリ内購入ありと記載。
レビューの六枚の画像は、Steamの公式PC版ギャラリーから取得。
評価は、該当する戦闘・成長要素・使いやすさ・価格に見合う内容の平均を、小数第1位に一度だけ丸めたものです。比較記事ごとの相性は含みません。
DYSMANTLEには空腹によるサバイバル要素がある?
物資探し、クラフト、危険な怪物などのサバイバル要素はあるが、空腹で死ぬことはない。料理は永続的な強化を与える。食材集めは空腹ゲージを維持するためではなく、主人公を成長させるための行動になる。
画面分割やオンライン協力プレイには対応している?
PC版は一つの画面を共有する二人用ローカル協力プレイに対応し、画面分割ではない。Steam Remote Play Togetherでセッションを遠隔配信できるが、別々に起動したゲーム同士をつなぐ専用オンラインモードはない。
最初から何でも壊せる?
壊せない。物の種類ごとに十分な性能の装備が必要だ。開発元の「99%超」という説明は適切な道具がある場合の話で、装備の強化と以前の場所への再訪が進行の中心になる。
焚き火で休むたびに敵は戻り続ける?
序盤は戻ることがあるが、リンクタワーの送信機を使えば、地域内の怪物の再出現を止められる。その手段の獲得を目指すことで、探索済みの地域を移動や資材回収に利用しやすくなる。
Android版を買えば同じマルチプレイができる?
できない。AndroidはGoogle Playで別売りされ、シングルプレイ、オフライン対応、アプリ内購入ありと案内されている。PC版の同一画面協力プレイやSteam Remote Play Togetherを目当てに購入しないようにしたい。
出典
- 10tons:SteamのDYSMANTLE ·
- 10tons:Google PlayのDYSMANTLE ·
- 10tons:DYSMANTLE公式サイト ·
- 10tons:DYSMANTLEプレスキット ·
- 10tons:開発元によるマルチプレイFAQ ·
- 10tons:同一画面とRemote Playについての説明 ·
- メンテナンス更新1.4.1.8 ·
- 更新28:バージョン1.4.0、開発の仕上げ ·
- 更新27:バージョン1.3.0とPets & Dungeons ·
- バージョン1.2.1.5 ·
- 更新0.6.11:Serpent’s Crossing ·
- 更新0.6.9:Sunburn Desert ·