The Last Stand: Aftermath レビュー:最後の旅を無駄にしないために

死を待つ生存者、燃料を欲しがる車、そしてもう一軒だけ調べたい建物。Aftermathでは、今の挑戦が終わる前から次の挑戦に意味が生まれる。

Zombie Defence Editorial Team ·

公式資料とゲームプレイ画像に基づくレビュー。

あなたの生存者は、すでに感染している。それでも車には燃料が必要で、次の建物には役立つ何かが眠っているかもしれない。しかも病気が強化メニューを提示し始めた。The Last Stand: Aftermathは、先の知れた旅を、妙に魅力的な悪手の連続へと変える。

最大の仕掛けは、その挑戦に本人の寿命を越える未来を与えたことだ。志願者が死んでも、遠征の成果まで消えるとは限らない。使い切りの命と積み重なる成長。そのせめぎ合いが、この一人用ゾンビ・ローグライトに鋭い持ち味を与えている。

黄色い光に照らされた壊れた街路で、生存者が感染者の群れへ発砲している。
道は混み合い、逃げ道は狭い。立ち止まるのは、どう見ても将来性のない選択だ。 · Con Artist Games / Armor Games Studios

もう一か所だけ寄ったら出発しよう

Aftermathでは廃墟を漁り、先へ進むための燃料と、今の生存者を動かし続けるための物資を探す。目の前の問いは気持ちいいほど小さい。出発するには、もう十分か。その後に来る危険な問いは、今ここを去ればチャンスを逃すのではないか、というものだ。

だから、ただ全部の部屋を片づけるより判断に重みが出る。寄り道が割に合うかは、体調と装備次第。元気なら好奇心に従えるが、弱っているなら出口が必要だ。いかにも物資がありそうな建物を素通りすることが、最善の戦利品選びになる場合もある。

車は遠征に分かりやすい形を与えている。燃料が必要だから、危険な場所を眺めるだけでなく横断しなければならない。やっているのは旅の次の区間の準備。物資探しが目的に結びつき、延々と戸棚を開けるだけの趣味にならずに済む。

リュックを背負った生存者が岩場の川に架かる木製の歩道橋を渡り、周囲には遺体が見える。
旅路は郊外の先へと続き、身を隠しにくい渡り道や、比較的静かな荒野を通る。 · Con Artist Games / Armor Games Studios

町で最悪の強化プログラム

感染は、空腹ゲージをもう一本足すより面白い。進行すると最大体力が下がる一方、変異によって新しい利点が手に入る。強くなることと死に近づくことが同時に起きるのだ。中心的な脅威が、もう少し欲しいと思わせる存在へ変わっている。

変異画面は、その居心地の悪い取引を端的に示す。近接ダメージの増加と並んで、移動速度低下のような欠点もある。攻撃力アップは魅力的だが、逃げることも戦闘技術の一つ。役に立つ選択は、想像上の完璧なビルドではなく、今いる生存者によって決まる。

抗ウイルス薬は時間を稼ぐもので、問題を治療してくれるわけではない。だから挑戦を長引かせるのは戦術的な判断であり、安全の約束ではない。体力の上限を守るか、衰えていく身体が差し出す力を利用するか。どちらを選んでも、ウイルスが信用できる取引相手になることはない。

変異画面にBulk、Bloodlust、近接ダメージの上昇、移動速度の低下、感染の進行度が表示されている。
力が増すほど、人間らしさが減る。変異画面はこの取引を、ずいぶん文字どおりに見せてくれる。 · Con Artist Games / Armor Games Studios

払える代償に合った戦いを選ぶ

隠れて進むことと戦うことは、同じ生存計画の一部だ。Aftermathには銃器や近接武器に加え、火炎放射器のような派手な回答もある。しかし武器庫を背負っていても、状況を読む必要はなくならない。特殊な感染者がいるため、近くの歩く死体を数えるだけでは計算が済まない。

狭い通路に、複数の方向から敵が迫る場面を考えてみよう。逃げ道を開けるために弾を使うのは合理的かもしれない。銃を持ってきたから全滅させよう、という判断は別物だ。最優先の標的は、出口を塞いでいる一体なのかもしれない。

この戦闘の魅力はそこにある。暴力には仕事があるのだ。探索を守り、経路を確保し、失敗した判断を救う。ひたすら群れを消し飛ばしたい人には、その前後の物資探しが煩わしく映るだろう。ただ、その手間があるからこそ、一つひとつの戦闘に意味が生まれる。

赤い燃料タンクと放置された軍用車両の間で、生存者が感染者へ火炎放射器を使っている。
火炎放射器の説得力は高い。ただし感染者は、一方向からだけ来るとは限らない。 · Con Artist Games / Armor Games Studios

バックパックは利息を取る

クラフトがあるので、がらくたも見過ごせない。素材を組み合わせて新しいアイテムを作り、火や作業台で選択肢を広げていく。つい何でも後のために取っておきたくなる。立派な方針だ。ただし、その「後」が牙をむき、荷物が野望より重くなるまでは。

更新された過積載システムは段階的に効いてくる。重量上限を超えて詰め込むほど移動速度が落ち、スタミナ消費が増える。荷物整理が、そのまま生存に結びつくわけだ。予備の品も、いつか助けるはずの逃走を、持ち運ぶ重さで台無しにしては価値がない。

バックパックの強化とセクターごとの保管庫は、その圧迫を和らげる。後半の地域にある保管庫へ装備を置けば、後で回収でき、余剰品を準備に変えられる。何もかも抱え込むか、入りきらないものを諦めるか。よくある二択への、気の利いた別解だ。

焚き火のそばのクラフト画面に、板、二つの空いた素材枠、アイテムを組み合わせる説明が表示されている。
クラフトは拾った素材を選択肢に変える。作業台や火によって、可能な組み合わせも広がる。 · Con Artist Games / Armor Games Studios

次の志願者に役立つものを残す

生存者の命は一時的でも、進歩まで全部一時的とは限らない。次の志願者は、以前の挑戦で得たアンロックや強化の恩恵を受ける。これで失敗の意味が変わる。人物を失う痛みは残しながら、道中の有益な発見をすべて帳簿上の間違いにしなくて済む。

知識、物資、装備は、それぞれ違った種類の報酬になる。今すぐ助かるものと、長い目で状況を良くするものが競合する。気持ちのいい判断は、解くべき問題を見抜くことだ。次の遭遇を切り抜けたいのか。それとも、次の遠征を少しでも絶望的でなくしたいのか。

同時に、ここはAftermathが忍耐を求める部分でもある。長期的に有利になる代わりに、再出発し、また物資を探し、別の弱い一人を導くことになる。繰り返しの序盤を罰に感じる人にとっては、巧みな継承システムも、それを魔法で大好きな遊びに変えてはくれない。

郊外の住宅街に少々問題が発生

見た目の個性が、この旅を支えている。板で塞いだ家、割れた道路、草に覆われた庭。どれも日常の名残がはっきりしていて、嫌なほど身近だ。住宅の柵を染める赤い発炎筒の光は、飾りの頭蓋骨をさらに積むより雰囲気を作る。ここでも昔は、芝生への苦情が飛んでいたのだろう。

景色には変化もある。岩場の渡り道や工業施設の敷地が住宅地の廃墟に変化をつけ、v1.2では七つのマップと、Oil Fields、Desertという種類の場所が追加された。別ジャンルへ脱線せず、ロードトリップという核を支える追加内容だ。

その裏返しとして、楽しみは絞られている。漁る、生き延びる、変異する、何かを次へ残す。これらの仕組みが引っ張り合うとき、Aftermathは最も光る。この設定から穏やかな入植地作りを期待するのは、避難区域で週末の温泉旅行を予約するようなものだ。

赤い発炎筒が生存者、近づく感染者、荒れた庭、板で塞がれた郊外の家々を照らしている。
Aftermathの手にかかれば、普通の前庭も「五分前に立ち去るべきだった場所」になる。 · Con Artist Games / Armor Games Studios

今回のPC版に含まれるもの

評価対象は、Con Artist Gamesが開発し、Armor Games Studiosが2021年11月16日に発売したWindows PCの基本ゲーム。単体で購入して遊べる一人用作品だ。SteamのバンドルにはThe Last Stand Legacy Collectionも含まれるが、これはAftermathの拡張ではなく別の商品となる。

PC版で確認できる追加内容には、v1.1の過積載と保管庫の変更、v1.2の武器や場所の追加がある。その価値は、挑戦を重ねて勢いを取り戻すことを楽しめるか次第だ。変異と継承の組み合わせが、馴染みある形式に、この作品ならではの続ける理由を与えている。

長所

  • 感染が、力と生存の鋭いトレードオフを生む。
  • 恒久的な強化により、死に向かう遠征も後継者の役に立つ。
  • 燃料、クラフト、重量が物資探しに具体的な意味を与える。
  • 荒廃した日常の風景が、旅の雰囲気に説得力を持たせる。

注意点

  • 繰り返し出発するため、物資探しの手順そのものを楽しめる必要がある。
  • 荷物の制約が戦闘の流れを中断する。
  • 進行する感染は、のんびり隅々まで探索する遊び方には不向き。

おすすめのプレイヤー

  • 圧力のかかる状況で、難しい資源配分を考えるのが好きなソロプレイヤー。
  • 地に足のついた生存の旅と成長が結びついたローグライトを求める人。
  • 火力だけでなく、戦術的な自制も重視するゾンビアクション好き。

総評

The Last Stand: Aftermathを薦めたくなるのは、永遠には続かない生存にも価値を持たせているからだ。燃料、感染、装備の重量、受け継がれる成長。それぞれが判断を別方向に引っ張り、もっと大きな銃を探すだけでは終わらないゾンビ冒険を生み出している。

何を倒すかと同じくらい、いつ去るかが重要な、緊張感ある一人旅を求めるなら選びたい。反復する物資探しや生存者の交代で気持ちが萎えるなら見送ろう。相性のいいプレイヤーには、次の志願者は犠牲者名簿の追加ではなく、新たな誘いになる。

PC基本ゲーム

レビュー評価: 8.4 / 10

戦闘
8.6 / 10
成長要素
8.9 / 10
使いやすさ
7.6 / 10
価格に見合う内容
8.5 / 10

Windows PCの基本ゲーム。2021年11月16日発売。

公式に記録されたPC向け更新内容を含む、独立した一人用ゲーム。

The Last Stand Legacy CollectionはSteamバンドル内の別商品。コンソール版は今回の評価対象外。

PC基本ゲーム ↗

評価は、該当する戦闘・成長要素・使いやすさ・価格に見合う内容の平均を、小数第1位に一度だけ丸めたものです。比較記事ごとの相性は含みません。

The Last Stand: Aftermathはマルチプレイに対応している?

いいえ。一人用のアクション・ローグライトです。一度に操作するのは一人の生存者で、死亡すると次の志願者が引き継ぎます。PC版に協力プレイのキャンペーンはありません。

感染が進むと生存者は死んでしまう?

感染は中心的な脅威で、進行するほど最大体力が減り、変異が解放されます。抗ウイルス薬で進行を遅らせることはできますが、治療薬でも生存の保証でもありません。

死ぬと成長はすべて失われる?

いいえ。現在の生存者は失われますが、後継者は進行に応じたアンロックや強化の恩恵を受けます。その蓄積が、一人の人物をできるだけ長く生かす以上の目的を遠征に与えています。

The Last Stand Legacy Collectionと同じゲーム?

別のゲームです。Aftermathは独立した作品で、Legacy CollectionはSteamバンドルで一緒に購入できる別商品です。Aftermathを遊ぶために、コレクションの所持やプレイ経験は必要ありません。

PCのコンテンツ更新では何が追加された?

v1.1ではセクター保管庫、バックパック強化、過積載の改修が追加されました。v1.2ではクラフト可能な武器、七つのマップ、Oil FieldsとDesertの場所が加わっています。別エディションではなく、公式に記録されたゲーム更新です。

出典