Halls of Tormentレビュー:ブーツを確保して、奈落へ挑め

次の勝利への最善手が、上等なブーツを地上へ送ることだったりする。陰気で魅力的なビルド実験室だ。

Zombie Defence Editorial Team ·

公式資料とゲームプレイ画像に基づく評価。

Halls of Tormentは、良いブーツに愛着が湧く理由をわかっている。スケルトンをさらに千体倒すのも悪くない。だが、明日の探索を楽にする装備が見つかると、今日の大虐殺に目的が生まれる。本当の魅力は、何を持ち帰れるかにある。

Chasing Carrotsは、この収集欲を暗いプリレンダー風ファンタジーで包んだ。石の通路、鳴り響く骨、そして中身が怪しい体力の球体。その懐かしい見た目の下では、忙しいビルド工房が動いている。周回中の選択と、次の周回への準備をつなぐ仕組みが秀逸だ。

暗い洞窟で、体力の少ない英雄が炎と青い弾に囲まれたスケルトンの群れに対峙し、戦闘HUDが表示されている。
過去のベータ画像に映る群れ。装備計画は、最後にはこの混戦を生き抜くためにある。 · Chasing Carrots / Steam

良い戦利品には返送先がある

拾った装備は今の探索を助ける。回収した装備は、次の探索そのものを変えられる。井戸の番人を救出し、対象装備を井戸から地上へ送ると、拠点で購入できるようになる。発見、回収、所有は別の段階だ。宝箱の当たりを引くだけでは終わらない。

そこで大事になるのは、数値が高いかどうかだけではない。次に試したい英雄を助ける装備か。手持ちの装備で補えない弱点を埋められるか。棚を飾るだけの戦利品より、まだ持っていない有用な選択肢を優先したい。

回収にも制限がある。追加のバケツで送り返せる量は増えるが、アンコモン装備にはクリア後の追加回収条件がある。今の挑戦を強くするか、次の挑戦を面白くするか。その迷いが良い。死んだからといって、必ずしも手ぶらで戻るわけではない。

キャラクターメニューに鎧、指輪、ブーツが並び、移動速度、防御能力値、武器の合計ダメージが表示されている。
装備画面は、数字で裏づけるビルド計画書だ。 · Chasing Carrots / Steam

計画を立てて、レベルアップ画面と交渉する

英雄が出発点となる個性を決め、周回中の特性とアビリティがそれを育てる。魅力的なダメージ上昇を片端から取るより、ビルドに足りないものを考えよう。包囲には広い攻撃範囲、しぶとい一体には集中火力が役立つ。

Cupbearerは、その選択に介入する手段を与えてくれる。解禁したポーションで、特性の引き直し、除外、記憶、効果の倍増が可能になる。素材で種類を開き、ボトルで所持数を増やす。ボタンが押せるから使うのではなく、重要な組み合わせのために残したい。

キャラクターマークを使えば、選んだ英雄に別クラスの特性を組み込める。ここから実験が本格化する。装備、特性、アビリティを一つの目的に向けて重ねられるからだ。単体では魅力的な強化でも、解決したい問題がばらばらなら、ビルドとしての説得力は薄い。

石造りの高架橋で、英雄が霊体の騎兵のそばに立ち、コウモリ、ローブ姿の敵、青い弾に囲まれている。
高架橋では空間も資源になる。この公式画像にはベータ版の表記がある。 · Chasing Carrots / Steam

もう一周ではなく、クエストを持って出る

クエストボードは、いつものやり方を変える理由をくれる。報酬で装備や新しい選択肢が開き、目標を追跡すれば、漠然と生き延びる夜が具体的な実験に変わる。クリアできなくても、欲しいビルドに近づけたなら、その挑戦には意味がある。

公式のクエスト画面では、交換条件が明快だ。Queen of ThunderはSparkを繰り返し付与する目標と、Thunder Crownの解禁を結びつけている。「もっと強くなれ」と言われるよりずっと親切だ。先に報酬を選び、それを取るための周回を組み立てよう。

ただし、大きな累積目標には落とし穴がある。そのプレイスタイルが好きでなければ、実験が作業になってしまう。新しい判断を生むアンロックを追い、完全制覇は後回しでいい。冥界には、同じことを永遠に続ける人がすでに十分いる。

クエストボードにQueen of Thunder、達成済みのSpark付与目標、報酬のThunder Crownが表示されている。
欲しいアンロックを、具体的なビルド目標に変えるクエストボード。 · Chasing Carrots / Steam

ダンジョンが静まる前に、画面が騒がしくなる

戦闘の要点は、ビルドが働く間の空間を確保することだ。狭い橋と広い床では考えることが違う。どこへ逃げるか。何が退路を塞ぐか。魅力的な拾得物のために群れを横切る価値はあるか。良い位置取りが強化を活かす時間を作る。

自動攻撃で基本操作の負担を抑えつつ、手動操作の選択肢で狙いをつけられる。ただ、後半の派手さはそのまま視認性の弱点にもなる。弾、ダメージ表示、重なったエフェクトが、生存に必要な情報まで覆い隠しかねない。

レトロなUIには装備能力値やダメージ情報など、便利な詳細が並ぶ。その分、読む注意力は必要だ。戦闘の合間にビルドを診断する道具として使おう。重要なメニュー判断で移動を中断されないサバイバー系が欲しいなら、ここは少々手ごわい相手になる。

Agony Vの装飾された広間で、レベル136のキャラクターがピンクと青の弾、鎖付きの棘球、敵に囲まれている。
強いビルドは画面を埋め尽くす。それでも安全な隙間を読む必要はある。 · Chasing Carrots / Steam

エンドゲームでは準備自体が試練になる

Vaultは装備収集と進行を直結させる。井戸の番人から装備を三十個購入すると、この基本版最後のステージが開く。入場時の支出で修正効果が加わり、支配者も時間切れで自動出現するのではなく、起動する必要がある。最初の敵が現れる前から準備が重要だ。

その先ではShrine of Tormentのアーティファクトで周回条件を変え、敵からの圧力も高められる。救出したScriptorはTorment Shardを返還可能なキャラクター強化に使う。長期目標を制御しやすくなる反面、新規データと育った装備コレクションの差も広がっていく。

ScriptorのCompendiumに英雄一覧とSwordsmanの能力値、Torment Shard強化、全返還の項目が表示されている。
強化に使ったシャードを返還できるので、長期育成計画にも柔軟性が残る。 · Chasing Carrots / Steam

無料Android版は別の提案だ

Steam版はWindowsとLinux向けの有料作品だ。Android PremiumとiOS Premiumは別売りアプリで、基本の三十分構成を採用し、アプリ内購入の記載もある。ここに掲載した六枚は過去のPCストア画像で、一部にはベータ表記が残る。モバイル操作を示す画像ではない。

無料Android版がうたうのは、六~十五分の戦闘、装備育成、ジェム、チャレンジ、世界ランキングだ。広告とアプリ内購入があり、ランダムアイテムも含まれる。短い時間で遊べる点は魅力だが、進行と支出の仕組みはPC版を一度購入するモデルとは異なる。

今あるものを買い、未来は予定表に残す

The Boglandsは発売済みの有料PC拡張で、沼地ステージ、Crone、Alchemist、Decayを軸にした可能性を加える。別売りSupporter Packには外見変更とTraining Groundsが含まれる。PCの無料Bardアップデートは配信済みなので、BardのためにBoglandsを買う必要はない。

iOS Premiumの更新履歴でも、BoglandsとSupporter Packが追加購入であることを確認できる。10月14日時点で、The Lost Archivesの発売予定日は2026年10月22日。週替わりチャレンジやKill Countモードの拡充など、関連する実験版変更は配信済み内容の評価に含めていない。

長所

  • 回収装備が、次の周回に目的のある出発点を与える。
  • ポーションとキャラクターマークで狙ったビルド実験ができる。
  • クエスト報酬が、生存時間以外の具体的な目標になる。
  • アーティファクトと返還可能な強化がエンドゲームを広げる。

注意点

  • 累積アンロック条件で、実験が反復作業になりやすい。
  • 密集したエフェクトと詳細メニューに継続的な注意が必要。
  • 無料Android版はプレイ時間、成長、収益化の仕組みが異なる。
  • 拡張とSupporter Packの内容は別途購入。

おすすめのプレイヤー

  • 装備計画と、相互につながるビルド判断が好きな人に最適。
  • ダークファンタジーと蓄積型のソロ成長を求める人にも好適。
  • 協力プレイや、メニューをほとんど読まない遊び方には不向き。

総評

Halls of Tormentは、敵の群れを蹴散らす姿と同じくらい、キャラクターを組み立てる時間が好きな人に向いている。回収装備、狙えるアンロック、柔軟な特性が反復を実りあるものにする。一方で、読む量も周回数も多く、戦場は次第に見づらくなっていく。

この基本サイクルを楽しむなら、有料PC版が最も勧めやすい。持ち運びたい人にはモバイルPremium版がある。無料Android版は、短いプレイ時間と異なる育成経済を求めて選ぼう。地獄の予定表に新しいホールを詰め込む前に、まず基本版から始めたい。

Android無料版

レビュー評価: 7.6 / 10

戦闘
8.0 / 10
成長要素
8.0 / 10
使いやすさ
7.4 / 10
価格に見合う内容
6.8 / 10

Erabitの独立した無料アプリcom.halls.of.torment.roguelike.gp。広告とアプリ内購入があり、ランダムアイテムも含む。

ストアは6~15分の戦闘、ジェム、チャレンジ、世界ランキングを案内。Premium購入とは別。

Android無料版 ↗

PC有料基本版

レビュー評価: 8.8 / 10

戦闘
8.8 / 10
成長要素
9.3 / 10
使いやすさ
8.0 / 10
価格に見合う内容
9.0 / 10

SteamのWindows・Linux向け有料版。アプリIDは2218750。シングルプレイ。

配信済みの安定版内容を評価し、2026年10月の実験ブランチは除外。BoglandsとSupporter Packは別売り。

PC有料基本版 ↗

Android Premium版

レビュー評価: 8.4 / 10

戦闘
8.5 / 10
成長要素
9.1 / 10
使いやすさ
7.5 / 10
価格に見合う内容
8.6 / 10

Erabitの独立した有料アプリcom.halls.of.torment.paid.gp。アプリ内購入と三十分形式の記載がある。

Google Playの更新日は2026年8月10日。PC画像やPC拡張の所有から、モバイルでの利用権は判断できない。

Android Premium版 ↗

iPhone・iPad Premium版

レビュー評価: 8.5 / 10

戦闘
8.5 / 10
成長要素
9.1 / 10
使いやすさ
7.6 / 10
価格に見合う内容
8.6 / 10

独立したiPhone・iPad向け有料アプリ。Apple IDは6504841512。アプリ内購入あり。

バージョン1.1.1178。更新履歴と購入一覧で、BoglandsとSupporter Packの追加購入を確認。

iPhone・iPad Premium版 ↗

評価は、該当する戦闘・成長要素・使いやすさ・価格に見合う内容の平均を、小数第1位に一度だけ丸めたものです。比較記事ごとの相性は含みません。

周回をまたいで装備を残すには?

井戸の番人を救出し、周回中に対象装備を井戸から地上へ送って、拠点で購入する。拾うだけでは永久所有にならない。追加バケツで回収機会が増え、アンコモン品には後のアンロック条件がある。

無料Android版とPremiumは同じゲーム?

別のエディションだ。無料Android版は六~十五分の戦闘、ジェム、ランキング、広告、アプリ内購入を案内する。Premiumは三十分形式。共通の名前だけでなく、育成モデルと一回のプレイ時間で選びたい。

初心者は何を優先すべき?

役立つクエスト報酬を選び、それを支える装備を回収し、Cupbearerからポーションの選択肢を開こう。目標が明確なら失敗した挑戦も前進になり、レベルアップごとに無関係な強化を衝動買いせずに済む。

協力プレイはある?

対象版はソロ向けの体験で、Steamもシングルプレイと記載している。キャラクターの組み合わせ、マーク、召喚生物はビルドの仕組みであり、マルチプレイのパーティではない。自分の探索を計画して生き抜く作品として選ぼう。

DLCは必要? The Lost Archivesは発売済み?

まずは基本版からで十分。BoglandsとSupporter Packは別売りで、PCの無料Bardアップデートは配信済みだ。2026年10月14日時点で、The Lost Archivesは未発売。発売予定は10月22日となっている。

出典